ステップ _9713: Step 14

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創世記 40:9-23

9 給仕役の長はその夢をヨセフに話して言った、「わたしが見た夢で、わたしのに一本のぶどうの木がありました。

10 そのぶどうの木に三つの枝があって、芽を出し、花が咲き、ぶどうのふさが熟しました。

11 時にわたしのに、パロの杯があって、わたしはそのぶどうを取り、それをパロの杯にしぼり、その杯をパロのにささげました」。

12 ヨセフは言った、「その解き明かしはこうです。三つの枝は三です。

13 今から三のうちにパロはあなたのを上げて、あなたを元の役目に返すでしょう。あなたはさきに給仕役だった時にされたように、パロのに杯をささげられるでしょう。

14 それで、あなたがしあわせになられたら、わたしを覚えていて、どうかわたしに恵みを施し、わたしの事をパロに話して、このからわたしを出してください。

15 わたしは、実はヘブルびとの地からさらわれてきた者です。またここでもわたしは地下の獄屋に入れられるような事はしなかったのです」。

16 料理役の長はその解き明かしの良かったのを見て、ヨセフに言った、「わたしも夢を見たが、白いパンのかごが三つ、わたしのの上にあった。

17 一番上のかごには料理役がパロのために作ったさまざまの食物があったが、がわたしのの上のかごからそれを食べていた」。

18 ヨセフは答えて言った、「その解き明かしはこうです。三つのかごは三です。

19 今から三のうちにパロはあなたのを上げ離して、あなたをに掛けるでしょう。そしてがあなたのを食い取るでしょう」。

20 さて三目はパロの誕生であったので、パロはすべての家来のためにふるまいを設け、家来のうちの給仕役の長のと、料理役の長のを上げた。

21 すなわちパロは給仕役の長を給仕役の職に返したので、彼はパロの手に杯をささげた。

22 しかしパロは料理役の長を木に掛けたヨセフが彼らに解き明かしたとおりである。

23 ところが、給仕役の長はヨセフを思い出さず、忘れてしまった。

創世記 41

1 二年の後パロは夢を見た。夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。

2 すると、その川から美しい、肥え太った七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。

3 その、また醜い、やせ細った他の七頭の雌牛が川から上がってきて、川の岸にいた雌牛のそばに立ち、

4 その醜い、やせ細った雌牛が、あの美しい、肥えた七頭の雌牛を食いつくした。ここでパロは目が覚めた。

5 彼はまた眠って、再び夢を見た。夢に、一本の茎に太った良い七つの穂が出てきた。

6 そのまた、やせて、東風に焼けた七つの穂が出てきて、

7 そのやせた穂が、あの太って実った七つの穂をのみつくした。ここでパロは目が覚めたが、それは夢であった。

8 になって、パロは心が騒ぎ、人をつかわして、エジプトのすべての魔術師とすべての知者とを呼び寄せ、彼らに夢を告げたが、これをパロに解き明かしうる者がなかった

9 そのとき給仕役の長はパロに告げて言った、「わたしはきょう、自分のあやまちを思い出しました。

10 かつてパロがしもべらに向かって憤り、わたしと料理役の長とを侍衛長のの監禁所にお入れになった時、

11 わたしも彼も一のうちに夢を見、それぞれ意味のある夢を見ましたが、

12 そこに侍衛長のしもべで、ひとりの若いヘブルびとがわれわれと共にいたので、彼に話したところ、彼はわれわれの夢を解き明かし、その夢によって、それぞれ解き明かしをしました。

13 そして彼が解き明かしたとおりになって、パロはわたしを職に返し、彼を木に掛けられました」。

14 そこでパロは人をつかわしてヨセフを呼んだ。人々は急いで彼を地下の獄屋から出した。ヨセフは、ひげをそり、着物を着替えてパロのもとに行った。

15 パロはヨセフに言った、「わたしは夢を見たが、これを解き明かす者がない。聞くところによると、あなたは夢を聞いて、解き明かしができるそうだ」。

16 ヨセフはパロに答えて言った、「いいえ、わたしではありません。がパロに平安をお告げになりましょう」。

17 パロはヨセフに言った、「夢にわたしは川の岸に立っていた。

18 その川から肥え太った、美しい七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。

19 その、弱く、非常に醜い、やせ細った他の七頭の雌牛がまた上がってきた。わたしはエジプトで、このような醜いものをまだ見たことがない。

20 ところがそのやせた醜い雌牛が、初めの七頭の肥えた雌牛を食いつくしたが、

21 腹にはいっても、腹にはいった事が知れず、やはり初めのように醜かった。ここでわたしは目が覚めた。

22 わたしはまた夢をみた。一本の茎に七つの実った良い穂が出てきた。

23 その、やせ衰えて、東風に焼けた七つの穂が出てきたが、

24 そのやせた穂が、あの七つの良い穂をのみつくした。わたしは魔術師に話したが、わたしにそのわけを示しうる者はなかった」。

25 ヨセフはパロに言った、「パロの夢は一つです。がこれからしようとすることをパロに示されたのです。

26 七頭の良い雌牛は七年です。七つの良い穂も七年で、夢は一つです。

27 あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。

28 わたしがパロに申し上げたように、がこれからしようとすることをパロに示されたのです。

29 エジプトに七年の大豊作があり、

30 その七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトで忘れられて、そのききんはを滅ぼすでしょう。

31 に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作はのうちで記憶されなくなるでしょう。

32 パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事がによって定められ、がすみやかにこれをされるからです。

33 それゆえパロは今、さとく、かつ賢い人を尋ね出してエジプトを治めさせなさい。

34 パロはこうして中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの産物の五分の一を取り、

35 続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で々にたくわえ守らせなさい。

36 こうすれば食糧は、エジプトに臨む七年のききんに備えて、こののためにたくわえとなり、このはききんによって滅びることがないでしょう」。

37 この事はパロとそのすべての家来たちの目にかなった

38 そこでパロは家来たちに言った、「われわれは神の霊をもつこのような人を、ほかに見いだし得ようか」。

39 またパロはヨセフに言った、「がこれを皆あなたに示された。あなたのようにさとく賢い者はない。

40 あなたはわたしのを治めてください。わたしの民はみなあなたの言葉に従うでしょう。わたしはただ王の位でだけあなたにまさる」。

41 パロは更にヨセフに言った、「わたしはあなたをエジプトのつかさとする」。

42 そしてパロは指輪からはずして、ヨセフにはめ、亜麻布の衣服を着せ、金の鎖をくびにかけ、

43 自分の第二の車に彼を乗せ、「ひざまずけ」とそのに呼ばわらせ、こうして彼をエジプトのつかさとした。

44 ついでパロはヨセフに言った、「わたしはパロである。あなたの許しがなければエジプトで、だれもを上げることはできない」。

45 パロはヨセフの名をザフナテ・パネアと呼び、オンの祭司ポテペラの娘アセナテとして彼に与えた。ヨセフエジプトを巡った。

46 ヨセフエジプトの王パロのに立った時は三十歳であった。ヨセフはパロのを出て、エジプトをあまねく巡った。

47 さて七年の豊作のうちに地は豊かに物を産した。

48 そこでヨセフはエジプトにできたその七年間の食糧をことごとく集め、その食糧を々に納めさせた。すなわちの周囲にあるの食糧をそのの中に納めさせた。

49 ヨセフ穀物のように、非常に多くたくわえ、量りきれなくなったので、ついに量ることをやめた。

50 ききんの年の来る前にヨセフにふたりの子が生れた。これらはオンの祭司ポテペラの娘アセナテが産んだのである。

51 ヨセフは長子の名をマナセと名づけて言った、「がわたしにすべての苦難と父の家のすべての事を忘れさせられた」。

52 また次の子の名をエフライムと名づけて言った、「がわたしを悩みの地で豊かにせられた」。

53 エジプトにあった七年の豊作が終り、

54 ヨセフの言ったように七年のききんが始まった。そのききんはすべてのにあったが、エジプトには食物があった。

55 やがてエジプトが飢えた時、民はパロに食物を叫び求めた。そこでパロはすべてのエジプトびとに言った、「ヨセフのもとに行き、彼の言うようにせよ」。

56 ききんが地の全にあったので、ヨセフはすべての穀倉を開いて、エジプトびとに売った。ききんはますますエジプトに激しくなった。

57 ききんが全地に激しくなったので、諸の人々がエジプトヨセフのもとに穀物を買うためにきた。

創世記 42:1-28

1 ヤコブエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った、「あなたがたはなぜ顔を見合わせているのですか」。

2 また言った、「エジプトに穀物があるということだが、あなたがたはそこへ下って行って、そこから、われわれのため穀物を買ってきなさい。そうすれば、われわれは生きながらえて、死を免れるであろう」。

3 そこでヨセフ人の兄弟は穀物を買うためにエジプトへ下った。

4 しかし、ヤコブヨセフの弟ベニヤミン兄弟たちと一緒にやらなかった。彼が災に会うのを恐れたからである。

5 こうしてイスラエルの子らは穀物を買おうと人々に交じってやってきた。カナンの地にききんがあったからである。

6 ときにヨセフのつかさであって、のすべての民に穀物を売ることをしていた。ヨセフ兄弟たちはきて、地にひれ伏し、彼を拝した。

7 ヨセフ兄弟たちを見て、それと知ったが、彼らに向かっては知らぬ者のようにし、荒々しく語った。すなわち彼らに言った、「あなたがたはどこからきたのか」。彼らは答えた、「食糧を買うためにカナンの地からきました」。

8 ヨセフは、兄弟たちであるのを知っていたが、彼らはヨセフとは知らなかった。

9 ヨセフはかつて彼らについて見た夢を思い出して、彼らに言った、「あなたがたは回し者で、こののすきをうかがうためにきたのです」。

10 彼らはヨセフに答えた、「いいえ、わがよ、しもべらはただ食糧を買うためにきたのです。

11 われわれは皆、ひとりの人の子で、真実な者です。しもべらは回し者ではありません」。

12 ヨセフは彼らに言った、「いや、あなたがたはこののすきをうかがうためにきたのです」。

13 彼らは言った、「しもべらは十二人兄弟で、カナンの地にいるひとりの人の子です。末の弟は今、父と一緒にいますが、他のひとりはいなくなりました」。

14 ヨセフは彼らに言った、「わたしが言ったとおり、あなたがたは回し者です。

15 あなたがたをこうしてためしてみよう。パロのいのちにかけて誓います。末の弟がここにこなければ、あなたがたはここを出ることはできません。

16 あなたがたのひとりをやって弟を連れてこさせなさい。それまであなたがたをつないでおいて、あなたがたに誠実があるかどうか、あなたがたの言葉をためしてみよう。パロのいのちにかけて誓います。あなたがたは確かに回し者です」。

17 ヨセフは彼らをみな一緒に三の間、監禁所に入れた。

18 目にヨセフは彼らに言った、「こうすればあなたがたは助かるでしょう。わたしは恐れます。

19 もしあなたがたが真実な者なら、兄弟のひとりをあなたがたのいる監禁所に残し、あなたがたは穀物を携えて行って、族の飢えを救いなさい。

20 そして末の弟をわたしのもとに連れてきなさい。そうすればあなたがたの言葉のほんとうであることがわかって、死を免れるでしょう」。彼らはそのようにした。

21 彼らは互に言った、「確かにわれわれは弟の事で罪がある。彼がしきりに願った時、その心の苦しみを見ながら、われわれは聞き入れなかった。それでこの苦しみに会うのだ」。

22 ルベンが彼らに答えて言った、「わたしはあなたがたに、この子供に罪を犯すなと言ったではないか。それにもかかわらず、あなたがたは聞き入れなかった。それで彼のの報いを受けるのです」。

23 彼らはヨセフが聞きわけているのを知らなかった。相互の間に通訳者がいたからである。

24 ヨセフは彼らを離れて行って泣き、また帰ってきて彼らと語り、そのひとりシメオンを捕えて、彼らのの前で縛った。

25 そしてヨセフは人々に命じて、彼らのに穀物を満たし、めいめいのに返し、道中の食料を与えさせた。ヨセフはこのように彼らにした。

26 彼らは穀物をろばに負わせてそこを去った。

27 そのひとりが宿で、ろばに飼葉をやるためをあけて見ると、に自分のがあった。

28 彼は兄弟たちに言った、「わたしのは返してある。しかも見よ、それは袋の中にある」。そこで彼らは非常に驚き、互に震えながら言った、「がわれわれにされたこのことは何事だろう」。