ステップ _9713

勉強

     

士師記 17

1 ここにエフライムの地の人で、名をミカと呼ぶものがあった。

2 彼はに言った、「あなたはかつて枚を取られたので、それをのろい、わたしにも話されましたが、そのはわたしが持っています。わたしがそれを取ったのです」。は言った、「どうぞ主がわが祝福されますように」。

3 そして彼が枚をに返したので、は言った、「わたしはわたしののために一つの刻んだ像と、一つの鋳た像を造るためにそのをわたしのから主に献納します。それで今それをあなたに返しましょう」。

4 ミカがそのに返したので、はその枚をとって、それを細工人に与え、一つの刻んだ像と、一つの鋳た像を造らせた。その像はミカの家にあった。

5 このミカという人神の宮をもち、エポデとテラピムを造り、その子のひとりを立てて、自分の祭司とした。

6 そのころイスラエルには王がなかったので、人々はおのおの自分たちのに正しいと思うことを行った。

7 さてここにユダの氏族のもので、ユダベツレヘムからきたひとりの若者があった。彼はレビびとであって、そこに寄留していたのである。

8 この人は自分の住むべきところを尋ねて、ユダベツレヘムを去り、旅してエフライムの地のミカの家にきた。

9 ミカは彼に言った、「あなたはどこからおいでになりましたか」。彼は言った、「わたしはユダベツレヘムのレビびとですが、住むべきところを尋ねて旅をしているのです」。

10 ミカは言った、「わたしと一緒にいて、わたしのために父とも祭司ともなってください。そうすれば年に枚と衣服ひとそろいと食物とをさしあげましょう」。

11 レビびとはついにその人と一緒に住むことを承諾した。そしてその若者は彼の子のひとりのようになった。

12 ミカはレビびとであるこの若者を立てて自分の祭司としたので、彼はミカの家にいた。

13 それでミカは言った、「今わたしはレビびとを祭司に持つようになったので、主がわたしをお恵みくださることがわかりました」。

士師記 18

1 そのころイスラエルには王がなかった。そのころダンびとの部族はイスラエルの部族のうちにあって、そのまでまだ嗣業の地を得なかったので自分たちの住むべき嗣業の地を求めていた。

2 それでダンの人々は自分の部族の総勢のうちから、勇者五人をゾラとエシタオルからつかわして土地をうかがい探らせた。すなわち彼らに言った、「行って土地を探ってきなさい」。彼らはエフライムの地に行き、ミカの家に着いて、そこに宿ろうとした。

3 彼らがミカの家に近づいたとき、レビびとである若者の声を聞きわけたので、身をめぐらしてそこにはいって彼に言った、「だれがあなたをここに連れてきたのですか。あなたはここで何をしているのですか。ここになんの用があるのですか」。

4 若者は彼らに言った、「ミカが、かようかようにしてわたしを雇ったので、わたしはその祭司となったのです」。

5 彼らは言った、「どうぞ、に伺って、われわれが行く道にしあわせがあるかどうかを知らせてください」。

6 その祭司は彼らに言った、「安心して行きなさい。あなたがたが行く道は主が見守っておられます」。

7 そこで五人の者は去ってライシに行き、そこにいる民を見ると、彼らは安らかに住まい、その穏やかで安らかなことシドンびとのようであって、このには一つとして欠けたものがなく、富を持ち、またシドンびとと遠く離れており、ほかの民と交わることがなかった。

8 かくて彼らがゾラとエシタオルにおる兄弟たちのもとに帰ってくると、兄弟たちは彼らに言った、「いかがでしたか」。

9 彼らは言った、「立って彼らのところに攻め上りましょう。われわれはかの地を見たが、非常に豊かです。あなたがたはなぜじっとしているのですか。ためらわずに進んで行って、かの地を取りなさい。

10 あなたがたが行けば、安らかにおる民の所に行くでしょう。その地は広く、はそれをあなたがたのに賜わるのです。そこには地にあるもの一つとして欠けているものはありません」。

11 そこでダンの氏族のもの人が武器をびて、ゾラとエシタオルを出発し、

12 上って行ってユダのキリアテ・ヤリムに陣を張った。このゆえに、その所は今までマハネダンと呼ばれる。それはキリアテ・ヤリムの西にある。

13 彼らはそこからエフライムの地に進み、ミカの家に着いた。

14 かのライシのをうかがいに行った五人の者はその兄弟たちに言った、「あなたがたはこれらのにエポデとテラピムと刻んだ像と鋳た像のあるのを知っていますか。それであなたがたは今、なすべきことを決めなさい」。

15 そこで彼らはその方へ身をめぐらして、かのレビびとの若者のすなわちミカの家に行って、彼に安否を問うた。

16 しかし武器をびた人のダンの人々はの入口に立っていた。

17 かの土地をうかがいに行った五人の者は上って行って、そこにはいり、刻んだ像とエポデとテラピムと鋳た像とを取ったが、祭司は武器をびた人の者と共にの入口に立っていた。

18 彼らがミカの家にはいって刻んだ像とエポデとテラピムと鋳た像とを取った時、祭司は彼らに言った、「あなたがたは何をなさいますか」。

19 彼らは言った、「黙りなさい。あなたのにあてて、われわれと一緒にきて、われわれのために父とも祭司ともなりなさい。ひとりのの祭司であるのと、イスラエルの一部族、一氏族の祭司であるのと、どちらがよいですか」。

20 祭司は喜んで、エポデとテラピムと刻んだ像とを取り、民のなかに加わった。

21 かくて彼らは身をめぐらして去り、その子供たちと家畜と貨財をさきにたてて進んだが、

22 ミカの家をはるかに離れたとき、ミカに近いの人々を集め、ダンの人々に追いつき、

23 ダンの人々を呼んだので、彼らはふり向いてミカに言った、「あなたがそのように仲間を連れてきたのは、どうしたのですか」。

24 彼は言った、「あなたがたが、わたしの造った神々および祭司を奪い去ったので、わたしに何が残っていますか。しかるにあなたがたがわたしに向かって『どうしたのですか』と言われるとは何事ですか」。

25 ダンの人々は彼に言った、「あなたは大きな声を出さないがよい。気の荒い連中があなたに撃ちかかって、あなたは自分の命と族の命を失うようになるでしょう」。

26 こうしてダンの人々は去って行ったが、ミカは彼らの強いのを見て、くびすをかえして自分のに帰った。

27 さて彼らはミカが造った物と、ミカと共にいた祭司とを奪ってライシにおもむき、穏やかで、安らかな民のところへ行って、つるぎをもって彼らを撃ち、をつけてそのを焼いたが、

28 シドンを遠く離れており、ほかの民との交わりがなかったので、それを救うものがなかった。そのはベテレホブに属するにあった。彼らはを建てなおしてそこに住み、

29 イスラエルに生れた先祖ダンの名にしたがって、そのの名をダンと名づけた。そのの名はもとはライシであった。

30 そしてダンの人々は刻んだ像を自分たちのために安置し、モーセの孫すなわちゲルショムヨナタンとその孫がダンびとの部族の祭司となって、が捕囚となるにまで及んだ。

31 神のシロにあったあいだ、常に彼らはミカが造ったその刻んだ像を飾って置いた。

士師記 19

1 そのころ、イスラエルに王がなかった時、エフライムの地の奥にひとりのレビびとが寄留していた。彼はユダベツレヘムからひとりの女を迎えて、めかけとしていたが、

2 そのめかけは怒って、彼のところを去り、ユダベツレヘムの父のに帰って、そこにばかり過ごした。

3 そこでは彼女をなだめて連れ帰ろうと、しもべと二頭のろばを従え、立って彼女のあとを追って行った。彼が女の父のに着いた時、娘の父は彼を見て、喜んで迎えた。

4 娘の父であるしゅうとが引き留めたので、彼は三共におり、みな飲み食いしてそこに宿った。

5 目に彼らははやく起き、彼が立ち去ろうとしたので、娘の父は婿に言った、「少し食事をして元気をつけ、それから出かけなさい」。

6 そこでふたりは座して共に飲み食いしたが、娘の父はその人に言った、「どうぞもう一晩泊まって楽しく過ごしなさい」。

7 その人は立って去ろうとしたが、しゅうとがしいたので、ついにまたそこに宿った。

8 目になって、はやく起きて去ろうとしたが、娘の父は言った、「どうぞ、元気をつけて、が傾くまでとどまりなさい」。そこで彼らふたりは食事をした。

9 その人がついにめかけおよびしもべと共に去ろうとして立ちあがったとき、娘の父であるしゅうとは彼に言った、「も暮れようとしている。どうぞもう一晩泊まりなさい。は傾いた。ここに宿って楽しく過ごしなさい。そしてあしたの朝はやく起きて出立し、家に帰りなさい」。

10 しかし、その人は泊まることを好まないので、立って去り、エブスすなわちエルサレムの向かいに着いた。くらをおいた二頭のろばと彼のめかけも一緒であった。

11 彼らがエブスに近づいたとき、はすでに没したので、しもべは主人に言った、「さあ、われわれは道を転じてエブスびとのこのにはいって、そこに宿りましょう」。

12 主人は彼に言った、「われわれは道を転じて、イスラエルの人々のでない外国人に、はいってはならない。ギベアまで行こう」。

13 彼はまたしもべに言った、「さあ、われわれはギベアラマか、そのうちの一つに着いてそこに宿ろう」。

14 彼らは進んで行ったが、ベニヤミンに属するギベアの近くで日が暮れたので、

15 ギベアへ行って宿ろうと、そこに道を転じ、にはいって、その広場に座した。だれも彼らをに迎えて泊めてくれる者がなかったからである。

16 時にひとりの老人が夕暮にの仕事から帰ってきた。この人はエフライムの地の者で、ギベアに寄留していたのである。ただしこの所の人々はベニヤミンびとであった。

17 彼はをあげて、の広場に旅人のおるのを見た。老人は言った、「あなたはどこへ行かれるのですか。どこからおいでになりましたか」。

18 その人は言った、「われわれはユダベツレヘムから、エフライムの地の奥へ行くものです。わたしはあそこの者で、ユダベツレヘムへ行き、今わたしのに帰るところですが、だれもわたしをに泊めてくれる者がありません。

19 われわれには、ろばのわらも飼葉もあり、またわたしと、はしためと、しもべと共にいる若者との食物も酒もあって、何も欠けているものはありません」。

20 老人は言った、「安心しなさい。あなたの必要なものはなんでも備えましょう。ただ広場で夜を過ごしてはなりません」。

21 そして彼をに連れていって、ろばに飼葉を与えた。彼らはを洗って飲み食いした。

22 彼らが楽しく過ごしていた時、の人々の悪い者どもがそのを取り囲み、戸を打ちたたいて、のあるじである老人に言った、「あなたのにきた人を出しなさい。われわれはその者を知るであろう」。

23 しかしのあるじは彼らのところに出ていって言った、「いいえ、兄弟たちよ、どうぞ、そんな悪いことをしないでください。この人はすでにわたしのにはいったのだから、そんなつまらない事をしないでください。

24 ここに処女であるわたしの娘と、この人のめかけがいます。今それを出しますから、それをはずかしめ、あなたがたの好きなようにしなさい。しかしこの人にはそのようなつまらない事をしないでください」。

25 しかし人々が聞きいれなかったので、その人は自分のめかけをとって彼らのところに出した。彼らはその女を犯してまで終はずかしめ、日ののぼるころになって放し帰らせた。

26 になって女は自分の主人を宿してくれた人のの戸口にきて倒れ伏し、夜のあけるまでに及んだ。

27 彼女の主人起きての戸を開き、出て旅立とうとすると、そのめかけである女がの戸口に、を敷居にかけて倒れていた。

28 彼は女に向かって、「起きよ、行こう」と言ったけれども、なんの答もなかった。そこでその人は女をろばに乗せ、立って自分の家におもむいたが、

29 そのに着いたとき、刀を執り、めかけを捕えて、そのからだを十二切れに断ち切り、それをイスラエルの全領域にあまねく送った。

30 それを見たものはみな言った、「イスラエルの人々がエジプトの地から上ってきたから今まで、このような事は起ったこともなく、また見たこともない。この事をよく考え、協議して言うことを決めよ」。

士師記 20:1-11

1 そこでイスラエルの人々は、ダンからベエルシバまで、またギレアデの地からもみな出てきて、その会衆はひとりのようにミヅパで主のもとに集まった。

2 民の首領たち、すなわちイスラエルのすべての部族の首領たちは、みずから神の民の集合に出た。つるぎを帯びている歩兵が十万人あった。

3 ベニヤミンの人々は、イスラエルの人々がミヅパに上ったことを聞いたイスラエルの人々は言った、「どうして、この悪事が起ったのか、われわれに話してください」。

4 殺された女のであるレビびとは答えて言った、「わたしは、めかけと一緒にベニヤミンに属するギベアへ行って宿りましたが、

5 ギベアの人々は立ってわたしを攻め、の間に、わたしのおるを取り囲んで、わたしを殺そうと企て、ついにわたしのめかけをはずかしめて、死なせました。

6 それでわたしはめかけを捕えて断ち切り、それをイスラエルの嗣業のすべての地方にあまねく送りました。彼らがイスラエルにおいて憎むべきみだらなことを行ったからです。

7 イスラエルの人々よ、あなたがたは皆自分の意見と考えをここに述べてください」。

8 民は皆ひとりのように立って言った、「われわれはだれも自分の天幕に行きません。まただれも自分のに帰りません。

9 われわれが今ギベアに対してしようとする事はこれです。われわれはくじを引いて、ギベアに攻めのぼりましょう。

10 すなわちイスラエルのすべての部族から人について人、人について人、万人について人を選んで、民の糧食をとらせ、民はベニヤミンのギベアに行って、ベニヤミンびとがイスラエルにおいておこなったすべてのみだらな事に対して、報復しましょう」。

11 こうしてイスラエルの人々は皆集まり、一致結束してを攻めようとした。