Step 96

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サムエル記下 20

1 さて、その所にひとりのよこしまな人があって、名をシバといった。ビクリので、ベニヤミンびとであった。彼はラッパを吹いて言った、「われわれはダビデのうちに分がない。またエッサイの子のうちに嗣業を持たない。イスラエルよ、おのおのその天幕に帰りなさい」。

2 そこでイスラエルの人々は皆ダビデ従う事をやめて、ビクリのシバに従った。しかしユダの人々はその王につき従って、ヨルダンからエルサレムへ行った。

3 ダビデエルサレムの自分のにきた。そして王はを守るために残しておいた人のめかけたちを取って、一つのに入れて守り、また養ったが、彼女たちの所には、はいらなかった。彼女たちは死ぬまで閉じこめられ一生、寡婦としてすごした。

4 王はアマサに言った、「わたしのためのうちにユダの人々を呼び集めて、ここにきなさい」。

5 アマサはユダを呼び集めるために行ったが、彼は定められた時よりもおくれた。

6 ダビデはアビシャイに言った、「ビクリのシバは今われわれにアブサロムよりも多くの害をするであろう。あなたの君の家来たちを率いて、彼のあとを追いなさい。さもないと彼は堅固な々を獲て、われわれを悩ますであろう」。

7 こうしてヨアブとケレテびととペレテびと、およびすべての勇士はアビシャイに従って出た。すなわち彼らはエルサレムを出て、ビクリのシバのあとを追った。

8 彼らがギベオンにある大石のところにいた時、アマサがきて彼らに会った。時にヨアブは軍服を着て、をしめ、その上にさやに納めたつるぎをに結んでびていたが、彼が進み出た時つるぎは抜け落ちた

9 ヨアブはアマサに、「兄弟よ、あなたは安らかですか」と言って、ヨアブは右のをもってアマサのひげを捕えて彼に口づけしようとしたが、

10 アマサはヨアブにつるぎがあることに気づかなかったので、ヨアブはそれをもってアマサの腹部を刺して、そのはらわたを地に流し出し、重ねて撃つこともなく彼を殺した。

11 時にヨアブ若者のひとりがアマサのかたわらに立って言った、「ヨアブに味方する者、ダビデにつく者はヨアブのあとに従いなさい」。

12 アマサはに染んで大路の中にころがっていたので、そのそばに来る者はみな彼を見て立ちどまった。この人は民がみな立ちどまるのを見て、アマサを大路からに移し、衣服をその上にかけた。

13 アマサが大路から移されたので、民は皆ヨアブに従って進み、ビクリのシバのあとを追った。

14 シバイスラエルのすべての部族のうちを通ってベテマアカのアベルにきた。ビクリびとは皆、集まってきて彼に従った。

15 そこでヨアブと共にいたすべての人々がきて、彼をベテマアカのアベルに囲み、に向かって土塁を築いた。それはとりでに向かって立てられた。こうして彼らは城壁をくずそうとしてこれを撃った。

16 その時、ひとりの賢い女がから呼ばわった、「あなたがたは聞きなさい。あなたがたは聞きなさい。ヨアブに、『ここにきてください。わたしはあなたに言うことがあります』と言ってください」。

17 彼がその女に近寄ると、女は「あなたがヨアブですか」と言った。彼は「そうです」と答えた。すると女は彼に「はしための言葉をお聞きください」と言ったので、「聞きましょう」と彼は言った。

18 そこで女は言った、「昔、人々はいつも、『アベルで尋ねなさい』と言って、事を定めました。

19 わたしはイスラエルのうちの平和な、忠誠な者です。そうであるのに、あなたはイスラエルのうちでともいうべきを滅ぼそうとしておられます。どうして主の嗣業を、のみ尽そうとされるのですか」。

20 ヨアブ答えた、「いいえ、決してそうではなく、わたしが、のみ尽したり、滅ぼしたりすることはありません。

21 事実はそうではなく、エフライムの地の人ビクリの、名をシバいう者がをあげて王ダビデにそむいたのです。あなたがたが彼ひとりを渡すならば、わたしはこのを去ります」。女はヨアブに言った、「彼の首は城壁の上からあなたの所へ投げられるでしょう」。

22 こうしてこの女が知恵をもって、すべての民の所に行ったので、彼らはビクリのシバの首をはねてヨアブの所へ投げ出した。そこでヨアブはラッパを吹きならしたので、人々は散ってを去り、おのおの家に帰った。ヨアブエルサレムにいる王のもとに帰った。

23 ヨアブイスラエルのの長であった。エホヤダのベナヤはケレテびと、およびペレテびとの長、

24 アドラムは徴募人の長、アヒルデのヨシャパテは史官、

25 シワは書記官、ザドクとアビヤタルとは祭司。

26 またヤイルびとイラはダビデの祭司であった。

サムエル記下 21

1 ダビデの世に、年また年と年、ききんがあったので、ダビデに尋ねたところ、は言われた、「サウルとそのとに、を流した罪がある。それはかつて彼がギベオンびとを殺したためである」。

2 そこで王はギベオンびとを召しよせた。ギベオンびとイスラエルの孫ではなく、アモリびとの残りであって、イスラエルの人々は彼らと誓いを立てて、その命を助けた。ところがサウルイスラエルユダの人々のために熱心であったので、彼らを殺そうとしたのである。

3 それでダビデギベオンびとに言った、「わたしはあなたがたのために、何をすればよいのですか。どんな償いをすれば、あなたがたは主の嗣業を祝福するのですか」。

4 ギベオンびとは彼に言った、「これはわれわれと、サウルまたはそのとの間の金の問題ではありません。またイスラエルのうちのひとりでも、われわれが殺そうというのでもありません」。ダビデは言った、「わたしがあなたがたのために何をすればよいと言うのですか」。

5 かれらは王に言った、「われわれを滅ぼした人、われわれを滅ぼしてイスラエルの領域のどこにもおらせないようにと、たくらんだ人、

6 その人の孫七人を引き渡してください。われわれは主の山にあるギベオンで、彼らを主の前に木にかけましょう」。王は言った、「引き渡しましょう」。

7 しかし王はサウルのヨナタンであるメピボセテを惜しんだ。彼らの間、すなわちダビデサウルのヨナタンとの間に、をさして立てた誓いがあったからである。

8 王はアヤの娘リヅパがサウルに産んだふたりのアルモニとメピボセテ、およびサウルの娘メラブがメホラびとバルジライのアデリエルに産んだ五人のを取って、

9 彼らをギベオンびとに引き渡したので、ギベオンびとは彼らを主のに木にかけた。彼ら七人は共に倒れた。彼らは刈入れの初めの、すなわち大麦刈りの初めに殺された。

10 アヤの娘リヅパは荒布をとって、それを自分のためにの上に敷き、刈入れの初めから、その人々の死体の上に天から雨が降るまで、昼は空のが死体の上にこないようにし、は野の獣を近寄らせなかった。

11 アヤの娘でサウルのめかけであったリヅパのしたことがダビデに聞えたので、

12 ダビデは行ってサウルのとそのヨナタンを、ヤベシギレアデの人々の所から取ってきた。これはペリシテびとサウルをギルボアで殺したに、木にかけたベテシャンの広場から、彼らが盗んでいたものである。

13 ダビデはそこからサウルのと、そのヨナタンを携えて上った。また人々はそのかけられた者どものを集めた。

14 こうして彼らはサウルとそのヨナタンを、ベニヤミンの地のゼラにあるその父キシのに葬り、すべて王の命じたようにした。このはその地のために、祈を聞かれた。

15 ペリシテびとはまたイスラエル戦争をした。ダビデはその家来たちと共に下ってペリシテびとと戦ったが、ダビデは疲れていた。

16 時にイシビベノブはダビデを殺そうと思った。イシビベノブは巨人の子孫で、そのやりは青銅で重さシケルあり、彼は新しいつるぎをびていた。

17 しかしゼルヤのアビシャイはダビデを助けて、そのペリシテびとを撃ち殺した。そこでダビデの従者たちは彼に誓って言った、「あなたはわれわれと共に、重ねて戦争に出てはなりません。さもないと、あなたはイスラエルのともし火を消すでしょう」。

18 この、再びゴブでペリシテびととの戦いがあった。時にホシャびとシベカイは巨人の子孫のひとりサフを殺した。

19 ここにまたゴブで、ペリシテびととの戦いがあったが、そこではベツレヘムびとヤレオレギムのエルハナンは、ガテびとゴリアテを殺した。そのやりの柄は機の巻棒のようであった。

20 またガテで再び戦いがあったが、そこにひとりの背の高い人があり、そのの指との指は本ずつで、その数は合わせて二十本であった。彼もまた巨人から生れた者であった。

21 彼はイスラエルをののしったので、ダビデ兄弟シメアのヨナタンが彼を殺した。

22 これらの人はガテ巨人から生れた者であったが、ダビデとその家来たちの倒れた

サムエル記下 22:1-34

1 ダビデがもろもろのの手とサウルの手から、自分を救い出されたに、この言葉に向かって述べ、

2 彼は言った、「はわが、わが城、わたしを救う者、

3 わが、わが。わたしは彼に寄り頼む。わが、わが救の、わが高きやぐら、わが避け所、わが救主。あなたはわたしを暴虐から救われる。

4 わたしは、ほめまつるべきに呼ばわって、わたしのから救われる。

5 死の波はわたしをとりまき、滅びの大水はわたしを襲った。

6 陰府の綱はわたしをとりかこみ、死のわなはわたしに、たち向かった。

7 苦難のうちにわたしはを呼び、またわがに呼ばわった。がその宮からわたしの声を聞かれて、わたしの叫びはその耳にとどいた。

8 その時地は震いうごき、天の基はゆるぎふるえた。彼が怒られたからである。

9 はそのからたち上り、はそのから出て焼きつくし、白熱の炭は彼から燃え出た。

10 彼は天を低くしてられ、暗やみが彼の下にあった。

11 彼はケルブに乗って飛び、に乗ってあらわれた。

12 彼はその周囲に幕屋として、やみと濃き雲と水の集まりとを置かれた。

13 そのみ前の輝きから炭が燃え出た。

14 は天からをとどろかせ、いと高き者は声を出された。

15 彼はまたを放って彼らを散らし、いなずまを放って彼らを撃ち破られた。

16 主のとがめと、そののいぶきとによって、海の底はあらわれ、世界の基が、あらわになった。

17 彼は高き所から手を伸べてわたしを捕え、大水の中からわたしを引き上げ、

18 わたしの強いと、わたしを憎む者とからわたしを救われた。彼らはわたしにとって、あまりにも強かったからだ。

19 彼らはわたしの災のにわたしに、たち向かった。しかしはわたしの支柱となられた。

20 彼はまたわたしを広い所へ引きだされ、わたしを喜ばれて、救ってくださった。

21 はわたしの義にしたがってわたしに報い、わたしのの清きにしたがってわたしに報いかえされた。

22 それは、わたしが主の道を守り、悪を行わず、わがから離れたことがないからである。

23 そのすべてのおきてはわたしの前にあって、わたしはその、み定めを離れたことがない。

24 わたしは主の前に欠けた所なく、自らを守ってを犯さなかった。

25 それゆえ、はわたしの義にしたがい、そののまえにわたしの清きにしたがって、わたしに報いられた。

26 忠実な者には、あなたは忠実な者となり、欠けた所のない人には、あなたは欠けた所のない者となり、

27 清い者には、あなたは清い者となり、まがった者には、かたいぢな者となられる。

28 あなたはへりくだる民を救われる、しかしあなたのは高ぶる者を見てこれをひくくせられる。

29 まことに、よ、あなたはわたしのともし火、わが神はわたしのやみを照される。

30 まことに、あなたによってわたしは敵をふみ滅ぼし、わがによって石がきをとび越えることができる。

31 この神こそ、その道は非のうちどころなく、主の約束は真実である。彼はすべて彼に寄り頼む者のである。

32 主のほかに、だれがか、われらの神のほか、だれがであるか。

33 この神こそわたしの堅固な避け所であり、わたしの道を安全にされた。

34 わたしのをめじかののようにして、わたしを高い所に安全に立たせ、