5214. 「そして、見よ。やせた七つの穂が」とは、無益な科学知を意味します。
「穂」には科学知の意味があります(5212節)。「やせた」には、無用無益なものという意味があります。やせたものとは、豊かなものとは反対です。豊かなもの(充満) とは、役立ちを含むもの、善を含むものについて言われます。善はすべて役立つからです。それで「やせた」というと、無益のという意味になります。
役に立たない無益な科学知とは、栄誉と快楽しか目的にしないものを言います。そのような目的は、何の役にもたちません。隣人にたいして、益するものがないからです。