5069. 「正しい者たちは、王に向かって言った」云々(うんぬん)また、「正しい者たちは、永遠の〈いのち〉に入った」とあるように、右側の人々は「正しい者たち」と言われています。これは、主の正義の中にいるという意味です。仁愛の善のうちにいる人々は、みな「正しい者」と呼ばれます。自分からの正しさでなく、主からの正しさであって、かれらは、主の正義を同化しています。
自分からの正しさを信じる人、あるいは、自分に悪が残っていないと思うほど、自分が正しくされている と信じる人は、正しい者たちの仲間ではなく、不正な者たちの仲間になります。善を自分のオカゲとし、善のうちに功績をおくからです。このような人々は、真の謙遜に根ざして、主を礼拝することが不可能になります。
したがって〈みことば〉では、すべての善を主のオカゲとし、すべての悪を自分によるものとし、悪は地獄によるもので、それが自分に付随している と考える人を、〈みことば〉では、「義人」「聖徒」と呼びます。
