ステップ _9713

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サムエル記上 9:11-27

11 彼らはへ行く坂を上っている時、水をくむために出てくるおとめたちに出会ったので、彼らに言った、「先見者はここにおられますか」。

12 おとめたちは答えた、「おられます。ごらんなさい、この先です。急いで行きなさい。民がきょう高き所で犠牲をささげるので、たった今、にこられたところです。

13 あなたがたは、にはいるとすぐ、あのかたが高き所に上って食事される前に会えるでしょう。民はそのかたがこられるまでは食事をしません。あのかたが犠牲を祝福されてから、招かれた人々が食事をするのです。さあ、上っていきなさい。すぐに会えるでしょう」。

14 こうして彼らはに上っていった。そしての中に、はいろうとした時、サムエルは高き所に上るため彼らのほうに向かって出てきた。

15 さてサウル来る一日に、主はサムエルの耳に告げて言われた、

16 「あすの今ごろ、あなたの所に、ベニヤミンの地から、ひとりの人をつかわすであろう。あなたはその人に油を注いで、わたしの民イスラエルの君としなさい。彼はわたしの民をペリシテびとから救い出すであろう。わたしの民の叫びがわたしに届き、わたしがその悩みを顧みるからである」。

17 サムエルサウルを見た時、主は言われた、「見よ、わたしの言ったのはこの人である。この人がわたしの民を治めるであろう」。

18 そのときサウルは、の中でサムエルに近づいて言った、「先見者のはどこですか。どうか教えてください」。

19 サムエルサウル答えた、「わたしがその先見者です。わたしのに行って、高き所に上りなさい。あなたがたは、きょう、わたしと一緒に食事しなさい。わたしはあすのあなたを帰らせ、あなたの心にあることをみな示しましょう。

20 前に、いなくなったあなたのろばは、もはや見つかったのでにかけなくてもよろしい。しかしイスラエルのすべての望ましきものはだれのものですか。それはあなたのもの、あなたの父ののすべての人のものではありませんか」。

21 サウル答えた、「わたしはイスラエルのうちの最も小さい部族のベニヤミンびとであって、わたしの一族はまたベニヤミンのどの一族よりも卑しいものではありませんか。どうしてあなたは、そのようなことをわたしに言われるのですか」。

22 サムエルサウルとそのしもべを導いて、へやにはいり、招かれた三十人ほどのうちの上座にすわらせた。

23 そしてサムエルは料理人に言った、「あなたに渡して、取りのけておくようにと言っておいた分を持ってきなさい」。

24 料理人は、ももとその上の部分を取り上げて、それをサウルのに置いた。そしてサムエルは言った、「ごらんなさい。取っておいた物が、あなたのに置かれています。召しあがってください。あなたが客人たちと一緒に食事ができるように、この時まで、あなたのために取っておいたものです」。

25 そして彼らが高き所を下ってにはいった時、サウルのために屋上に床が設けられ、彼はその上に身を横たえて寝た。

26 そして夜明けになって、サムエルは屋上のサウルに呼ばわって言った、「起きなさい。あなたをお送りします」。サウルは起き上がった。そしてサウルサムエルのふたりは、共に外に出た。

27 彼らがはずれに下った時、サムエルサウルった、「あなたのしもべに先に行くようにいなさい。しもべが先に行ったら、あなたは、しばらくここに立ちとどまってください。神の言葉を知らせましょう」。

サムエル記上 10

1 その時サムエルのびんを取って、サウルのに注ぎ、彼に口づけして言った、「主はあなたにを注いで、その民イスラエルの君とされたではありませんか。あなたは主の民を治め、周囲の敵の手から彼らを救わなければならない。主があなたにを注いで、その嗣業の君とされたことの、しるしは次のとおりです。

2 あなたがきょう、わたしを離れて、去って行くとき、ベニヤミンの領地のゼルザにあるラケルの墓のかたわらで、ふたりの人に会うでしょう。そして彼らはあなたに言います、『あなたが捜しに行かれたろばは見つかりました。いま父上は、ろばよりもあなたがたの事を心配して、「わがのことは、どうしよう」と言っておられます』。

3 あなたが、そこからなお進んで、タボルのかしの木の所へ行くと、そこでベテルに上ってを拝もうとする三人の者に会うでしょう。ひとりは三頭の子やぎを連れ、ひとりは三つのパンを携え、ひとりは、ぶどう酒のはいった皮袋一つを携えている。

4 彼らはあなたにあいさつし、つのパンをくれるでしょう。あなたはそれを、そのから受けなければならない。

5 その、あなたは神のギベアへ行く。そこはペリシテびとの守備兵のいる所である。あなたはその所へ行って、にはいる時、立琴、手鼓、笛、琴を執る人々を先に行かせて、預言しながら高き所から降りてくる一群の預言者会うでしょう。

6 その時、主の霊があなたの上にもはげしく下って、あなたは彼らと一緒に預言し、変って新しい人となるでしょう。

7 これらのしるしが、あなたの身に起ったならば、あなたは当たりしだいになんでもしなさい。があなたと一緒におられるからです。

8 あなたはわたしに先立ってギルガルに下らなければならない。わたしはあなたのもとに下っていって、燔祭を供え、酬恩祭をささげるでしょう。わたしがあなたのもとに行って、あなたのしなければならない事をあなたに示すまで、七のあいだ待たなければならない」。

9 サウルが背をかえしてサムエルを離れたとき、は彼に新しいを与えられた。これらのしるしは皆そのに起った。

10 彼らはギベアにきた時、預言者の一群に出会った。そして神の霊が、はげしくサウルの上に下り、彼は彼らのうちにいて預言した。

11 もとからサウル知っていた人々はみな、サウル預言者たちと共に預言するのを見て互に言った、「キシのに何事が起ったのか。サウルもまた預言者たちのうちにいるのか」。

12 その所のひとりの者が答えた、「彼らの父はだれなのか」。それで「サウルもまた預言者たちのうちにいるのか」というのが、ことわざとなった。

13 サウルは預言することを終えて、高き所へ行った。

14 サウルのおじが、サウルとそのしもべとに言った、「あなたがたは、どこへ行ったのか」。サウルは言った、「ろばを捜しにいったのですが、どこにもいないので、サムエルのもとに行きました」。

15 サウルのおじは言った、「サムエルが、どんなことを言ったか、どうぞ話してください」。

16 サウルはおじに言った、「ろばが見つかったと、はっきり、わたしたちに言いました」。しかしサムエルが言った王国のことについて、おじには何も告げなかった。

17 さて、サムエルは民をミヅパで主の前に集め、

18 イスラエルの人々に言った、「イスラエルの、主はこう仰せられる、『わたしはイスラエルエジプトから導き出し、あなたがたをエジプトびとの、およびすべてあなたがたをしえたげる王国のから救い出した』。

19 しかしあなたがたは、きょう、あなたがたをその悩みと苦しみの中から救われるあなたがたのを捨て、その上、『いいえ、われわれの上に王を立てよ』と言う。それゆえ今、あなたがたは、部族にしたがい、また氏族にしたがって、主のに出なさい」。

20 こうしてサムエルイスラエルのすべての部族を呼び寄せた時、ベニヤミンの部族が、くじに当った。

21 またベニヤミンの部族をその氏族にしたがって呼び寄せた時、マテリの氏族が、くじに当り、マテリの氏族を人ごとに呼び寄せた時、キシのサウルが、くじに当った。しかし人々が彼を捜した時、見つからなかった。

22 そこでまた主に「その人はここにきているのですか」と問うと、主は言われた、「彼は荷物の間に隠れている」。

23 人々は走って行って、彼をそこから連れてきた。彼は民の中に立ったが、肩から上は、民のどの人よりも高かった。

24 サムエルはすべての民に言った、「主が選ばれた人をごらんなさい。民のうちに彼のような人はないではありませんか」。民はみな「王万歳」と叫んだ。

25 その時サムエルは王国のならわしを民に語り、それを書にしるして、主のにおさめた。こうしてサムエルはすべての民をそれぞれに帰らせた。

26 サウルもまたギベアにある彼のに帰った。そしてにそのを動かされた勇士たちも彼と共に行った。

27 しかし、よこしまな人々は「この男がどうしてわれわれを救うことができよう」と言って、彼を軽んじ、贈り物をしなかった。しかしサウルは黙っていた。

サムエル記上 11

1 アンモンびとナハシは上ってきて、ヤベシ・ギレアデを攻め囲んだ。ヤベシの人々はナハシに言った、「われわれと契約を結びなさい。そうすればわれわれはあなたに仕えます」。

2 しかしアンモンびとナハシは彼らに言った、「次の条件であなたがたと契約を結ぼう。すなわち、わたしが、あなたがたすべての右のをえぐり取って、全イスラエルをはずかしめるということだ」。

3 ヤベシの長老たちは彼に言った、「われわれに七の猶予を与え、イスラエルの全領土に使者を送ることを許してください。そしてもしわれわれを救う者がない時は降伏します」。

4 こうして使者が、サウルのギベアにきて、この事を民の耳に告げたので、民はみな声をあげて泣いた。

5 その時サウルから牛のあとについてきた。そしてサウルは言った、「民が泣いているのは、どうしたのか」。人々は彼にヤベシの人々の事を告げた。

6 サウルがこの言葉聞いた時、神の霊が激しく彼の上に臨んだので、彼の怒りははなはだしく燃えた。

7 彼は一くびきの牛をとり、それを切り裂き、使者によってイスラエルの全領土に送って言わせた、「だれであってもサウルサムエルとに従って出ない者は、その牛がこのようにされるであろう」。民は主を恐れて、ひとりのように出てきた。

8 サウルはベゼクでそれを数えたが、イスラエルの人々は三十万、ユダの人々は三万であった。

9 そして人々は、きた使者たちに言った、「ヤベシ・ギレアデの人にこう言いなさい、『あす、日の暑くなるころ、あなたがたは救を得るであろう』と」。使者が帰って、ヤベシの人々に告げたので、彼らは喜んだ

10 そこでヤベシの人々は言った、「あす、われわれは降伏します。なんでも、あなたがたが良いと思うことを、われわれにしてください」。

11 明くるサウルは民を三つの部隊に分け、あかつきに敵の陣営に攻め入り、の暑くなるころまで、アンモンびとを殺した。生き残った者はちりぢりになって、ふたり一緒にいるものはなかった。

12 その時、民はサムエルに言った、「さきに、『サウルがどうしてわれわれを治めることができようか』と言ったものはだれでしょうか。その人々を引き出してください。われわれはその人々を殺します」。

13 しかしサウルは言った、「主はきょう、イスラエルに救を施されたのですから、きょうは人を殺してはなりません」。

14 そこでサムエルは民に言った、「さあ、ギルガルへ行って、あそこで王国を一新しよう」。

15 こうして民はみなギルガルへ行って、その所で主のサウルを王とし、酬恩祭を主のにささげ、サウルイスラエルの人々は皆、その所で大いに祝った。

サムエル記上 12:1-18

1 サムエルイスラエルの人々に言った、「見よ、わたしは、あなたがたの言葉に聞き従って、あなたがたの上に王を立てた。

2 見よ王は今、あなたがたのに歩む。わたしは年老いて髪は白くなった。わたしの子らもあなたがたと共にいる。わたしは若い時から、きょうまで、あなたがたのに歩んだ。

3 わたしはここにいる。主の前と、その油そそがれた者の前に、わたしを訴えよ。わたしが、だれの牛を取ったか。だれのろばを取ったか。だれを欺いたか。だれをしえたげたか。だれのから、まいないを取って、自分のをくらましたか。もしそのようなことがあれば、わたしはそれを、あなたがたに償おう」。

4 彼らは言った、「あなたは、われわれを欺いたことも、しえたげたこともありません。また人のから何も取ったことはありません」。

5 サムエルは彼らに言った、「あなたがたが、わたしののうちに、なんの不正をも見いださないことを、主はあなたがたにあかしされる。その油そそがれた者も、きょうそれをあかしする」。彼らは言った、「あかしされます」。

6 サムエルは民に言った、「モーセアロンを立てて、あなたがたの先祖エジプトの地から導き出された主が証人です。

7 それゆえ、あなたがたは今、立ちなさい。わたしは主が、あなたがたとあなたがたの先祖のために行われたすべての救のわざについて、主のに、あなたがたと論じよう。

8 ヤコブエジプトに行って、エジプトびとが、彼らを、しえたげた時、あなたがたの先祖は主に呼ばわったので、主はモーセアロンをつかわされた。そこで彼らは、あなたがたの先祖エジプトから導き出して、この所に住まわせた。

9 しかし、彼らがその、主を忘れたので、主は彼らをハゾルの王ヤビンのの長シセラのに渡し、またペリシテびとモアブの王のにわたされた。そこで彼らがイスラエルを攻めたので、

10 民は主に呼ばわって言った、『われわれは主を捨て、バアルとアシタロテに仕えて、罪を犯しました。今、われわれをから救い出してください。われわれはあなたに仕えます』。

11 主はエルバアルとバラクとエフタとサムエルをつかわして、あなたがたを周囲のから救い出されたので、あなたがたは安らかに住むことができた。

12 ところが、アンモンびとの王ナハシが攻めてくるのを見たとき、あなたがたの、主があなたがたの王であるのに、あなたがたはわたしに、『いいえ、われわれを治める王がなければならない』と言った。

13 それゆえ、今あなたがたの選んだ王、あなたがたが求めた王を見なさい。主はあなたがたの上に王を立てられた。

14 もし、あなたがたが主を恐れ、主に仕えて、その声に聞き従い、主の戒めにそむかず、あなたがたも、あなたがたを治める王も共に、あなたがたの、主に従うならば、それで良い。

15 しかし、もしあなたがたが主の声に聞き従わず、主の戒めにそむくならば、主のは、あなたがたとあなたがたの王を攻めるであろう。

16 それゆえ、今、あなたがたは立って、主が、あなたがたのの前で行われる、この大いなる事を見なさい。

17 きょうは小麦刈の時ではないか。わたしは主に呼ばわるであろう。そのとき主はと雨を下して、あなたがたが王を求めて、主の前に犯した罪の大いなることを見させ、また知らせられるであろう」。

18 そしてサムエルが主に呼ばわったので、主はそのと雨を下された。民は皆ひじょうに主とサムエルとを恐れた