天界の秘義 # 5297

By ემანუელ შვედენბორგი

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5297. 「町々に食糧を」とは、自然的精神の準内部的なものの中にあるものを指します。「食糧」とは、前述の5293節で触れたように、役立ちに関係あるすべてのもの、つまり諸真理と諸善を指します。「町々」とは、自然的精神の準内部のものを意味します。

普遍的な意味で、「町々」とは、教会の教義事項を意味することは、402,2268,2449,2451,2712,2943,3216,4492,4493節を参照してください。しかし個別的な意味では、教義事項、いやむしろ、善に結びついた真理の宿る〈人の準内部のもの〉を意味します。人に備わる諸真理と諸善は、あたかも形造られた町に比べられます(3584節)。したがって教会が宿る人間自身は、いわゆる神の町 です。

「町」の意味は、「家」の意味と関係があります。普遍的な意味で、「家」とは、善を意味し、個別的な意味では、人を指し(3128節)、特殊な意味では、善と真理の結びついている点で、人の精神を指します(3538,4973,5023節)。しかも、家には、複数の部屋があり、周囲に建物があり、大広間などがあって、町の雛型のようです。

② イザヤ書によると、「町々」は、自然的精神の準内部のものを意味します。

「その日には、エジプトの地に、カナンの言語を語り、万軍のエホバに誓いを立てる五つの町があるであろう」(イザヤ 19:18)。

ルカによる福音書の中にある主の例え話の中で、「町々」とは、準内部にある諸善と諸真理を指します。

「一ミナで、十ミナを儲けた者に言った。よいしもべよ、うまくやった。あなたは小さい事に忠実であったから、十の町を支配させる。また五ミナを儲けた者に、あなたもまた、五つの町を支配させると言った」(ルカ 19:12以降)。

さて本節では、食糧を集めて保管する町々というと、善に結びついた真理を意味します。善に結ばれた真理は、自然的精神の準内部に隠されたもので、そこで保管されている真理と善が、いわゆる残果 になります。その残果こそ、人の霊的〈いのち〉そのものです。しかも人のあらゆる必要性と欠乏、すなわち霊的飢饉に当たっては、その残果にもとづいて、霊的に養われます。

  
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