天界の秘義 #1005

Door Emanuel Swedenborg

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1005. 「あなた方の魂には、あなた方の血を要求する」とは、仁愛に加えられ、しかも自らを罰する暴力を意味します。「血」は暴力で、「魂(複数)」は暴力を加える主体です。

以上は前述したことと、後述したことから分かりますが、「血」は反対の意味でそうなり、「魂」も反対の意味でそうなります。血を食べることについては、前節で触れた通り、涜聖になると言いました。次節では、血を流すことについて触れます。ここでは、聖なるものを涜聖的なものに混ぜる人たちの状態と罰とを扱います。これは、反対の意味から見た血です。

純粋の意味での「血」は天的なものを指します。再生して霊的になった人については、血は天的なものである仁愛を意味します。反対の意味になると、血は仁愛に加えられる暴力です。仁愛に対立するものは、あらゆる憎悪、復讐、残虐行為、とりわけ涜聖です。これは374376節で扱ったように、〈みことば〉の該当箇所から明らかにすることができます。

反対の意味での魂については、〈みことば〉で「魂」は、概して〈いのち〉を表し、同時にすべての生きている人間を指します。ただし人の性格がその人の〈いのち〉を決めますから、暴力を加える人も表します。〈みことば〉にある多くの箇所で確かめることができますが、ここでは、モーセの書から引用します。

「血を食べる者については、わたしはわたしの顔を、血を食べる者の魂から背ける。そしてその魂を民の中から断つ。なぜならその血の中には、肉の魂があるからである。わたしはあなた方の祭壇に血を与えたが、それはあなた方の魂の罪滅ぼしになるためである。なぜなら血そのものは、魂をあがなうからである」(レビ記 17:10,11,14)。

上掲では、他のところで幾度か記したように、「魂」には三重の意味があります。仁愛に加えられる暴力が自らを罰することについては、後述することで明らかになります。

  
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Many thanks to Arcana Press for their permission to use this translation online.