6313. 人が準内部にむかって高められると、粗雑な感覚的光明から脱して、比較的やわらかな光明に移行します。同時に、躓かせるものや不潔なものからの流入から脱して、正義と公正に属する事柄も近づくよう導かれます。それは本人に仕える天使たちに近づくことであり、天界の光に近づくことでもあります。
このように諸感覚を脱して高められる事実は、古代人に知られていましたし、異教徒たちにも知られていました。かれらの中で、知者 と呼ばれていた人がそうです。精神は、感覚的事物から脱却して、より内部にある光に上げられ、同時に、静寂の状態、ある種の天的至福に入ります。だからこそかれらは、霊魂の不滅 という結論を引き出していました。
人はさらに、内部に向かって高められることが可能です。内部に入れば入るほど、いっそう明るい光に入り、やがては天界の光に入ります。その光は、主からの英知と理知に他なりません。より内部へ高められるにしたがって、天界は三層に区別されます。これは光の段階による区別でもあります。
第三天界は、内奥部にあるため、最大の光に浸っており、その結果、下級の諸天界にある英知を、格段に凌駕する英知の中にいます。