步骤 91

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サムエル記下第1章

1 サウルが死んだダビデアマレクびとを撃って帰り、ふつかの間チクラグにとどまっていたが、

2 目となって、ひとりの人が、その着物を裂き、に土をかぶって、サウルの陣営からきた。そしてダビデのもとにきて、地に伏して拝した。

3 ダビデは彼に言った、「あなたはどこからきたのか」。彼はダビデに言った、「わたしはイスラエルの陣営から、のがれてきたのです」。

4 ダビデは彼に言った、「様はどうであったか話しなさい」。彼は答えた、「民は戦いから逃げ、民の多くは倒れて死に、サウルとそのヨナタンもまた死にました」。

5 ダビデは自分と話している若者に言った、「あなたはサウルとそのヨナタンが死んだのを、どうして知ったのか」。

6 彼に話している若者は言った、「わたしは、はからずも、ギルボアにいましたが、サウルはそのやりによりかかっており、戦車と騎兵とが彼に攻め寄ろうとしていました。

7 その時、彼はうしろを振り向いてわたしを見、わたしを呼びましたので、『ここにいます』とわたしは答えました。

8 彼は『おまえはだれか』と言いましたので、『アマレクびとです』と答えました。

9 彼はまたわたしに言いました、『そばにきて殺してください。わたしは苦しみに耐えない。まだ命があるからです』。

10 そこで、わたしはそのそばにいって彼を殺しました。彼がすでに倒れて、生きることのできないのを知ったからです。そしてわたしは彼のにあった冠と、腕につけていた腕輪とを取って、それをわがのもとに携えてきたのです」。

11 そのときダビデは自分の着物をつかんでそれを裂き、彼と共にいた人々も皆同じようにした。

12 彼らはサウルのため、またそのヨナタンのため、また主の民のため、またイスラエルののために悲しみ泣いて、夕暮まで食を断った。それは彼らがつるぎに倒れたからである。

13 ダビデは自分と話していた若者に言った、「あなたはどこの人ですか」。彼は言った、「アマレクびとで、寄留の他国人のです」。

14 ダビデはまた彼に言った、「どうしてあなたはを伸べて主の油を注がれた者を殺すことを恐れなかったのですか」。

15 ダビデはひとりの若者を呼び、「近寄って彼を撃て」と言った。そこで彼を撃ったので死んだ。

16 ダビデは彼に言った、「あなたの流したの責めはあなたに帰する。あなたが自分のから、『わたしは主の油を注がれた者を殺した』と言って、自身にむかって証拠を立てたからである」。

17 ダビデはこの悲しみの歌をもって、サウルとそのヨナタンのために哀悼した。――

18 これは、ユダの人々に教えるためのの歌で、ヤシャルの書にしるされている。――彼は言った、

19 イスラエルよ、あなたの栄光は、あなたの高き所で殺された。ああ、勇士たちは、ついに倒れた

20 ガテにこの事を告げてはいけない。アシケロンのちまたに伝えてはならない。おそらくはペリシテびと娘たち喜び、割礼なき者の娘たちが勝ちほこるであろう。

21 ギルボアのよ、はおまえの上におりるな。死の野よ、雨もおまえの上に降るな。その所に勇士たちのは捨てられ、サウルのを塗らずに捨てられた。

22 殺した者のを飲まずには、ヨナタンの弓は退かず、勇士の脂肪を食べないでは、サウルのつるぎは、むなしくは帰らなかった。

23 サウルヨナタンとは、され、かつ喜ばれた。彼らは生きるにも、死ぬにも離れず、わしよりも早く、ししよりも強かった。

24 イスラエルの娘たちよ、サウルのために泣け。彼は緋色の着物をもって、はなやかにあなたがたを装い、あなたがたの着物に金の飾りをつけた。

25 ああ、勇士たちは戦いのさなかに倒れたヨナタンは、あなたの高き所で殺された

26 わが兄弟ヨナタンよ、あなたのためわたしは悲しむ。あなたはわたしにとって、いとも楽しい者であった。あなたがわたしを愛するのは世の常のようでなく、女の愛にもまさっていた。

27 ああ、勇士たちは倒れた戦いの器はうせた」。

サムエル記下第2章

1 このダビデは主に問うて言った、「わたしはユダの一つのに上るべきでしょうか」。主は彼に言われた、「上りなさい」。ダビデは言った、「どこへ上るべきでしょうか」。主は言われた、「ヘブロンへ」。

2 そこでダビデはその所へ上った。彼のふたりの、エズレルの女アヒノアムと、カルメルびとナバルのであったアビガイルも上った。

3 ダビデはまた自分と共にいた人々を、皆その族と共に連れて上った。そして彼らはヘブロン々に住んだ。

4 時にユダの人々がきて、その所でダビデに油を注ぎ、ユダの王とした。

5 ダビデ使者をヤベシ・ギレアデの人々につかわして彼らに言った、「あなたがたは、サウルにこの忠誠をあらわして彼を葬った。どうぞがあなたがたを祝福されるように。

6 どうぞ主がいまあなたがたに、いつくしみと真実を示されるように。あなたがたが、この事をしたので、わたしもまたあなたがたに好意を示すであろう。

7 今あなたがたはを強くし、雄々しくあれ。あなたがたのサウルは死に、ユダがわたしに油を注いで、彼らの王としたからである」。

8 さてサウルのの長、ネルのアブネルは、さきにサウルのイシボセテを取り、マハナイムに連れて渡り、

9 彼をギレアデ、アシュルびと、エズレル、エフライムベニヤミンおよび全イスラエルの王とした。

10 サウルのイシボセテはイスラエルの王となった時、四十歳であって、年の間、世を治めたが、ユダダビデに従った。

11 ダビデヘブロンにいてユダの王であった数は七年とであった。

12 ネルのアブネル、およびサウルのイシボセテの家来たちはマハナイムを出てギベオンへ行った。

13 ゼルヤのヨアブダビデの家来たちも出ていって、ギベオンの池のそばで彼らと出会い、一方は池のこちら側に、一方は池のあちら側にすわった。

14 アブネルはヨアブに言った、「さあ、若者たちを立たせて、われわれので勝負をさせよう」。ヨアブは言った、「彼らを立たせよう」。

15 こうしてサウルのイシボセテとベニヤミンびととのために十二人、およびダビデの家来たち十二人を数えて出した。彼らは立って進み、

16 おのおの相手のを捕え、つるぎを相手のわき腹に刺し、こうして彼らは共に倒れた。それゆえ、その所はヘルカテ・ハヅリムと呼ばれた。それはギベオンにある。

17 その戦いはひじょうに激しく、アブネルとイスラエルの人々はダビデの家来たちのに敗れた。

18 その所にゼルヤの三人の子、ヨアブ、アビシャイ、およびアサヘルがいたが、アサヘルはの早いこと、野のかもしかのようであった。

19 アサヘルはアブネルのあとを追っていったが、行くのに右にも左にも曲ることなく、アブネルのあとに走った。

20 アブネルはをふりむいて言った、「あなたはアサヘルであったか」。アサヘルは答えた、「わたしです」。

21 アブネルは彼に言った、「右か左に曲って、若者のひとりを捕え、そのよろいを奪いなさい」。しかしアサヘルはアブネルを追うことをやめず、ほかに向かおうともしなかった。

22 アブネルはふたたびアサヘルに言った、「わたしを追うことをやめて、ほかに向かいなさい。あなたを地に撃ち倒すことなど、どうしてわたしにできようか。それをすれば、わたしは、どうしてあなたのヨアブを合わせることができようか」。

23 それでもなお彼は、ほかに向かうことを拒んだので、アブネルは、やりの石突きで彼の腹を突いたので、やりはその背中に出た。彼はそこに倒れて、その場で死んだ。そしてアサヘルが倒れて死んでいる場所来る者は皆立ちとどまった。

24 しかしヨアブとアビシャイとは、なおアブネルのあとを追ったが、彼らがギベオンの荒野の道のほとり、ギアのにあるアンマの山にきた時、日は暮れた。

25 ベニヤミンの人々はアブネルのあとについてきて、集まり、一隊となって、一つの山の頂に立った。

26 その時アブネルはヨアブに呼ばわって言った、「いつまでもつるぎをもって滅ぼそうとするのか。あなたはその結果の悲惨なのを知らないのか。いつまで民にその兄弟を追うことをやめよと命じないのか」。

27 ヨアブは言った、「は生きておられる。もしあなたが言いださなかったならば、民はおのおのその兄弟を追わずに、のうちに去っていたであろう」。

28 こうしてヨアブは角笛を吹いたので、民はみな立ちとどまって、もはやイスラエルのあとを追わず、また重ねて戦わなかった。

29 アブネルとその従者たちは、もすがら、アラバを通って行き、ヨルダンを渡り、昼まで行進を続けてマハナイムに着いた。

30 ヨアブはアブネルを追うことをやめて帰り、民をみな集めたが、ダビデの家来たち十九人とアサヘルとが見当らなかった。

31 しかし、ダビデの家来たちは、アブネルの従者であるベニヤミンの人々六十人を撃ち殺した。

32 人々はアサヘルを取り上げてベツレヘムにあるその父の墓に葬った。ヨアブとその従者たちは、もすがら行って、明けにヘブロンに着いた。

サムエル記下第3章

1 サウルのダビデとの間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルのはますます弱くなった。

2 ヘブロンダビデに男のが生れた。彼の長はエズレルの女アヒノアムの産んだアムノン、

3 その次はカルメルびとナバルのであったアビガイルの産んだキレアブ、第三はゲシュルの王タルマイの娘マアカのアブサロム、

4 はハギテのアドニヤ、第五はアビタルのシパテヤ、

5 第六ダビデエグラの産んだイテレアム。これらの子がヘブロンダビデに生れた。

6 サウルのダビデとが戦いを続けている間に、アブネルはサウルので、強くなってきた。

7 さてサウルには、ひとりのそばめがあった。その名をリヅパといい、アヤの娘であったが、イシボセテはアブネルに言った、「あなたはなぜわたしの父のそばめのところにはいったのですか」。

8 アブネルはイシボセテの言葉を聞き、非常に怒って言った、「わたしはユダ犬のかしらですか。わたしはきょう、あなたの父サウルのと、その兄弟と、その友人とに忠誠をあらわして、あなたをダビデに渡すことをしなかったのに、あなたはきょう、女の事のあやまちを挙げてわたしを責められる。

9 主がダビデに誓われたことを、わたしが彼のためになし遂げないならば、がアブネルをいくえにも罰しられるように。

10 すなわち王国をサウルのから移し、ダビデの位をダンからベエルシバに至るまで、イスラエルユダの上に立たせられるであろう」。

11 イシボセテはアブネルを恐れたので、ひと言も彼に答えることができなかった。

12 アブネルはヘブロンにいるダビデのもとに使者をつかわして言った、「はだれのものですか。わたしと契約を結びなさい。わたしはあなたに力添えして、イスラエルをことごとくあなたのものにしましょう」。

13 ダビデは言った、「よろしい。わたしは、あなたと契約を結びましょう。ただし一つの事をあなたに求めます。あなたがきてわたしのを見るとき、まずサウルの娘ミカルを連れて来るのでなければ、わたしのを見ることはできません」。

14 それからダビデ使者サウルのイシボセテにつかわして言った、「ペリシテびとの陽の皮一をもってめとったわたしのミカルを引き渡しなさい」。

15 そこでイシボセテは人をやって彼女をその、ライシのパルテエルから取ったので、

16 そのは彼女と共に行き、泣きながら彼女のあとについて、バホリムまで行ったが、アブネルが彼に「帰って行け」と言ったので彼は帰った。

17 アブネルはイスラエルの長老たちと協議して言った、「あなたがたは以前からダビデをあなたがたの王とすることを求めていましたが、

18 今それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデによって、わたしの民イスラエルペリシテびと、およびもろもろのから救い出すであろう』と言われたからです」。

19 アブネルはまたベニヤミンにも語った。そしてアブネルは、イスラエルベニヤミンの全良いと思うことをみな、ヘブロンダビデに告げようとして出発した。

20 アブネルが二十人を従えてヘブロンにいるダビデのもとに行った時、ダビデはアブネルと彼に従っている従者たちのために酒宴を設けた。

21 アブネルはダビデに言った、「わたしは立って行き、イスラエルをことごとく、わが、王のもとに集めて、あなたと契約を結ばせ、あなたの望むものをことごとく治められるようにいたしましょう」。こうしてダビデはアブネルを送り帰らせたので彼は安全に去って行った。

22 ちょうどその時、ダビデの家来たちはヨアブと共に多くのぶんどり物を携えて略奪から帰ってきた。しかしアブネルはヘブロンダビデのもとにはいなかった。ダビデが彼を帰らせて彼が安全に去ったからである。

23 ヨアブおよび彼と共にいた勢がみな帰ってきたとき、人々はヨアブに言った、「ネルのアブネルが王のもとにきたが、王が彼を帰らせたので彼は安全に去った」。

24 そこでヨアブは王のもとに行って言った、「あなたは何をなさったのですか。アブネルがあなたの所にきたのに、あなたはどうして、彼を返し去らせられたのですか。

25 ネルのアブネルがあなたを欺くためにきたこと、そしてあなたの出入りを知り、またあなたのなさっていることを、ことごとく知るためにきたことをあなたはごぞんじです」。

26 ヨアブダビデの所から出てきて、使者をつかわし、アブネルを追わせたので、彼らはシラの井戸から彼を連れて帰った。しかしダビデはその事を知らなかった。

27 アブネルがヘブロンに帰ってきたとき、ヨアブはひそかに語ろうといって彼をのうちに連れて行き、その所で彼の腹を刺して死なせ、自分の兄弟アサヘルのを報いた。

28 そのダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルのアブネルのに関して、主の前に永久に罪はない。

29 どうぞ、その罪がヨアブと、その父の全に帰するように。またヨアブには流出を病む者、らい病人、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物の乏しい者が絶えないように」。

30 こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオン戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。

31 ダビデヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルのに嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ王はその棺のあとに従った。

32 人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。

33 王はアブネルのために悲しみの歌を作って言った、「愚かな人の死ぬように、アブネルがどうして死んだのか。

34 あなたのは縛られず、にはかせもかけられないのに、悪人のに倒れる人のように、あなたは倒れた」。

35 民はみなきて、のあるうちに、ダビデパンを食べさせようとしたが、ダビデは誓って言った、「もしわたしがの入るに、パンでも、ほかのものでも味わうならば、がわたしをいくえにも罰しられるように」。

36 民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。

37 そのすべての民およびイスラエルは皆、ネルのアブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。

38 王はその家来たちに言った、「このイスラエルで、ひとりの偉大なる将軍が倒れたのをあなたがたは知らないのか。

39 わたしは油を注がれた王であるけれども、今なお弱い。ゼルヤの子であるこれらの人々はわたしの手におえない。どうぞ主が悪を行う者に、その悪にしたがって報いられるように」。

サムエル記下第4章

1 サウルのイシボセテは、アブネルがヘブロンで死んだことを聞いて、その力を失い、イスラエルは皆あわてた。

2 サウルのイシボセテにはふたりの略奪隊の隊長があった。ひとりの名はバアナ、他のひとりの名はレカブといって、ベニヤミン孫であるベロテびとリンモンのたちであった。(それはベロテもまたベニヤミンのうちに数えられているからである。

3 ベロテびとはギッタイムに逃げていって、今までその所に寄留している)。

4 さてサウルのヨナタンのなえたがひとりあった。エズレルからサウルヨナタンの事の知らせがきた時、彼は五歳であった。うばが彼を抱いて逃げたが、急いで逃げる時、そのは落ちてなえとなった。その名はメピボセテといった。

5 ベロテびとリンモンの子たち、レカブとバアナとは出立して、の暑いころイシボセテのにきたが、イシボセテは昼寝をしていた。

6 の門を守る女は麦をあおぎ分けていたが、眠くなって寝てしまった。そこでレカブとその兄弟バアナは、ひそかに中にはいった。

7 彼らがにはいった時、イシボセテは寝室で床の上に寝ていたので、彼らはそれを撃って殺し、その首をはね、その首を取って、よもすがらアラバの道を行き、

8 イシボセテの首をヘブロンにいるダビデのもとに携えて行って王に言った、「あなたの命を求めたあなたのサウルのイシボセテの首です。はきょう、わが君、王のためにサウルとそのすえとに報復されました」。

9 ダビデはベロテびとリンモンの子レカブとその兄弟バアナに答えた、「わたしの命を、もろもろの苦難から救われた主は生きておられる。

10 わたしはかつて、人がわたしに告げて、『見よ、サウルは死んだ』と言って、みずから良いおとずれを伝える者と思っていた者を捕えてチクラグで殺し、そのおとずれに報いたのだ。

11 悪人が正しい人をそのの床の上で殺したときは、なおさらのことだ。今わたしが、彼のを流した罪を報い、あなたがたを、この地から絶ち滅ぼさないでおくであろうか」。

12 そしてダビデ若者たちに命じたので、若者たちは彼らを殺し、そのを切り離し、ヘブロンの池のほとりで木に掛けた。人々はイシボセテの首を持って行って、ヘブロンにあるアブネルの墓に葬った。

サムエル記下第5章

1 イスラエルのすべての部族はヘブロンにいるダビデのもとにきて言った、「われわれは、あなたのです。

2 先にサウルがわれわれの王であった時にも、あなたはイスラエルを率いて出入りされました。そして主はあなたに、『あなたはわたしの民イスラエルを牧するであろう。またあなたはイスラエルの君となるであろう』と言われました」。

3 このようにイスラエルの長老たちが皆、ヘブロンにいる王のもとにきたので、ダビデ王ヘブロンで主のに彼らと契約を結んだ。そして彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。

4 ダビデは王となったとき三十歳で、四十年の間、世を治めた。

5 すなわちヘブロンで七年ユダを治め、またエルサレム三十三年、全イスラエルユダを治めた。

6 王とその従者たちとはエルサレムへ行って、その地の住民エブスびとを攻めた。エブスびとダビデに言った、「あなたはけっして、ここに攻め入ることはできない。かえって、めしいや足なえでも、あなたを追い払うであろう」。彼らが「ダビデはここに攻め入ることはできない」と思ったからである。

7 ところがダビデはシオンの要害を取った。これがダビデである。

8 そのダビデは、「だれでもエブスびとを撃とうとする人は、水をくみ上げる縦穴を上って行って、ダビデが心に憎んでいる足なえやめしいを撃て」と言った。それゆえに人々は、「めしいや足なえは、宮にはいってはならない」と言いならわしている。

9 ダビデはその要害に住んで、これをダビデと名づけた。またダビデはミロから内の周囲に城壁を築いた。

10 こうしてダビデはますます大いなる者となり、かつ万、主が彼と共におられた。

11 ツロの王ヒラムダビデ使者をつかわして、香柏および大工工を送った。彼らはダビデのために建てた

12 そしてダビデは主が自分を堅く立ててイスラエルの王とされたこと、主がその民イスラエルのためにその王国を興されたことを悟った。

13 ダビデヘブロンからきて、さらにエルサレムとそばめを入れたので、むすことがまたダビデに生れた。

14 エルサレムで彼に生れた者の名は次のとおりである。シャンムア、ショバブ、ナタンソロモン

15 イブハル、エリシュア、ネペグ、ヤピア、

16 エリシャマ、エリアダ、およびエリペレテ。

17 さてペリシテびとは、ダビデが油を注がれてイスラエルの王になったことを聞き、みな上ってきてダビデを捜したが、ダビデはそれを聞いて要害に下って行った。

18 ペリシテびとはきて、レパイムの谷に広がっていた。

19 ダビデは主に問うて言った、「ペリシテびとに向かって上るべきでしょうか。あなたは彼らをわたしのに渡されるでしょうか」。主はダビデに言われた、「上るがよい。わたしはかならずペリシテびとをあなたのに渡すであろう」。

20 そこでダビデはバアル・ペラジムへ行って、彼らをその所で撃ち破り、そして言った、「主は、破り出る水のように、をわたしのに破られた」。それゆえにその所の名はバアル・ペラジムと呼ばれている。

21 ペリシテびとはその所に彼らの偶像を捨てて行ったので、ダビデとその従者たちはそれを運び去った。

22 ペリシテびとが、ふたたび上ってきて、レパイムの谷に広がったので、

23 ダビデは主に問うたが、主は言われた、「上ってはならない。彼らのうしろに回り、バルサムの木の前から彼らを襲いなさい。

24 バルサムの木の上に行進の音が聞えたならば、あなたは奮い立たなければならない。その時、主があなたのに出て、ペリシテびとの軍勢を撃たれるからである」。

25 ダビデは、主が命じられたようにして、ペリシテびとを撃ち、ゲバからゲゼルに及んだ。

サムエル記下第6章:1-11

1 ダビデは再びイスラエルのえり抜きの者三万人をことごとく集めた。

2 そしてダビデは立って、自分と共にいるすべての民と共にバアレ・ユダへ行って、神の箱をそこからかき上ろうとした。この箱はケルビムの上に座しておられる万の主の名をもって呼ばれている。

3 彼らは神の箱を新しい車に載せて、山の上にあるアビナダブのから運び出した。

4 アビナダブの子たち、ウザとアヒオとが神の箱を載せた新しい車を指揮し、ウザは神の箱のかたわらに沿い、アヒオは箱のに進んだ。

5 ダビデイスラエルのは琴と立琴と手鼓と鈴とシンバルとをもって歌をうたい、力をきわめて、主のに踊った。

6 彼らがナコンの打ち場にきた時、ウザ神の箱に手を伸べて、それを押えた。牛がつまずいたからである。

7 すると主はウザに向かって怒りを発し、彼が手を箱に伸べたので、彼をその場で撃たれた。彼は神の箱のかたわらで死んだ。

8 主がウザを撃たれたので、ダビデは怒った。その所は今までペレヅ・ウザと呼ばれている。

9 そのダビデは主を恐れて言った、「どうして主の箱がわたしの所に来ることができようか」。

10 ダビデは主の箱をダビデに入れることを好まず、これを移してガテびとオベデエドムのに運ばせた。

11 神の箱はガテびとオベデエドムのに三かとどまった。主はオベデエドムとその全祝福された。