天界の秘義 #5279

Po Emanuel Swedenborg

Proučite ovaj odlomak

  
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5279. 「飢饉が地を滅ぼすでしょう」とは、絶望にまでいたることを言います。

「飢饉」とは、諸認識の欠如であり、そこから真理の剥奪・喪失が生じるからです(5277,5278節)。「地」とは、ここではエジプトのことで、自然的精神を指しています(5276,5278節)。「飢饉が地を滅ぼす」とありますから、絶望にまでいたるわけです。

「地」が自然的精神を意味し、「飢饉」が真理の喪失・剥奪を意味しますから、絶望以外にはありません。そうなると、霊的な言い方では、消滅です。ここで真理の喪失・剥奪によって、荒涼の状態 が浮き彫りにされます。そしてその究極の状態が、絶望です。

究極状態が絶望になるわけは、それによって、自己愛と世間愛の〈よろこび〉が、排除されるからで、それに代わって、善と真理の愛の〈よろこび〉が浸透します。再生が期待されている人に、絶望が起こるのは、霊的〈いのち〉にかんする絶望であり、真理と善の喪失による絶望です。かれらから、真理と善が剥奪されると、霊的〈いのち〉についての絶望になります。その絶望から浮上してくるとき、〈よろこび〉と至福が本人に与えられます。

  
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Many thanks to Arcana Press for their permission to use this translation online.