Korak 3: Babel

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創世記 11

1 全地は同じ発音、同じ言葉であった。

2 時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。

3 彼らは互に言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。

4 彼らはまた言った、「さあ、とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。

5 時には下って、人のたちの建てるとを見て

6 言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。

7 さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。

8 こうしてが彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは建てるのをやめた。

9 これによってその町の名はバベルと呼ばれたがそこで全地の言葉を乱されたからである。はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。

10 セムの系図は次のとおりである。セム歳になって洪水の二年のアルパクサデを生んだ。

11 セムアルパクサデを生んで、五年生きて、男と女を生んだ。

12 アルパクサデ三十五歳になってシラを生んだ。

13 アルパクサデシラを生んで年生きて、男と女を生んだ。

14 シラ三十歳になってエベルを生んだ。

15 シラエベルを生んで年生きて、男と女を生んだ。

16 エベル三十歳になってペレグを生んだ。

17 エベルペレグを生んで三十年生きて、男と女を生んだ。

18 ペレグ三十歳になってリウを生んだ。

19 ペレグリウを生んで、二年生きて、男と女を生んだ。

20 リウ三十歳になってセルグを生んだ。

21 リウセルグを生んで、二七年生きて、男と女を生んだ。

22 セルグ三十歳になってナホルを生んだ。

23 セルグナホルを生んで、二年生きて、男と女を生んだ。

24 ナホル二十歳になってテラを生んだ。

25 ナホルはテラを生んで十九年生きて、男と女を生んだ。

26 テラは七十歳になってアブラムナホルおよびハランを生んだ。

27 テラの系図は次のとおりである。テラはアブラムナホルおよびハランを生み、ハランはロトを生んだ。

28 ハランは父テラにさきだって、その生れた地、カルデヤのウルで死んだ。

29 アブラムナホルをめとった。アブラム妻の名はサライといい、ナホルの妻の名はミルカといってハランの娘である。ハランはミルカの父、またイスカの父である。

30 サライはうまずめで、子がなかった。

31 テラはそのアブラムと、ハランである孫ロトと、アブラムである嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。

32 テラの年は二五歳であった。テラはハランで死んだ。

創世記 12

1 時にアブラムに言われた、「あなたはを出て、親族に別れ、父のを離れ、わたしが示す地に行きなさい。

2 わたしはあなたを大いなる民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。

3 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」。

4 アブラムが言われたようにいで立った。ロトも彼と共に行った。アブラムハランを出たとき七十五歳であった。

5 アブラムサライと、弟のロトと、集めたすべての財産と、ハランで獲た人々とを携えてカナンに行こうとしていで立ち、カナンの地にきた。

6 アブラムはその地を通ってシケムの所、モレのテレビンの木のもとに着いた。そのころカナンびとがその地にいた。

7 時にアブラムに現れて言われた、「わたしはあなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。

8 彼はそこからベテルの東のに移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。

9 アブラムはなお進んでネゲブに移った。

10 さて、その地にききんがあったのでアブラムエジプトに寄留しようと、そこに下った。ききんがその地に激しかったからである。

11 エジプトにはいろうとして、そこに近づいたとき、彼はサライに言った、「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。

12 それでエジプトびとがあなたを見る時、これは彼のであると言ってわたしを殺し、あなたを生かしておくでしょう。

13 どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。

14 アブラムエジプトにはいった時エジプトびとはこの女を見て、たいそう美しい人であるとし、

15 またパロの高官たちも彼女を見てパロの前でほめたので、女はパロのに召し入れられた。

16 パロは彼女のゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの、牛、雌雄のろば、男女の奴隷および、らくだを得た。

17 ところでアブラムサライのゆえに、激しい疫病をパロとそのに下された。

18 パロはアブラムを召し寄せて言った、「あなたはわたしになんという事をしたのですか。なぜ彼女がであるのをわたしに告げなかったのですか。

19 あなたはなぜ、彼女はわたしの妹ですと言ったのですか。わたしは彼女をにしようとしていました。さあ、あなたのはここにいます。連れて行ってください」。

20 パロは彼の事について人々に命じ、彼とそのおよびそのすべての持ち物を送り去らせた。

創世記 13

1 アブラムとすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。

2 アブラム家畜と金に非常にんでいた。

3 彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。

4 すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラム主の名を呼んだ。

5 アブラムと共に行ったロト羊、牛および天幕を持っていた。

6 その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。

7 アブラム家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた

8 アブラムロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。

9 全地はあなたのにあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。

10 ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、ソドムゴモラを滅ぼされるであったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。

11 そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。

12 アブラムカナンの地に住んだが、ロトは低地の々に住み、天幕をソドムに移した。

13 ソドムの人々はわるく、に対して、はなはだしい罪びとであった。

14 ロトアブラムに別れたに、アブラムに言われた、「をあげてあなたのいる所から、東、西を見わたしなさい。

15 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。

16 わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。

17 あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。

18 アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で祭壇を築いた。

創世記 14

1 シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、

2 これらの王はソドムの王ベラゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブゼボイムの王セメベル、およびベラすなわちゾアルの王と戦った。

3 これら五人の王はみな同盟してシデムの、すなわちに向かって行った。

4 すなわち彼らは十二年の間ケダラオメルに仕えたが、十三年目にそむいたので、

5 十四年目にケダラオメルは彼と連合した王たちと共にきて、アシタロテ・カルナイムでレパイムびとを、ハムでズジびとを、シャベ・キリアタイムでエミびとを撃ち、

6 セイル地でホリびとを撃って、荒野のほとりにあるエル・パランに及んだ。

7 彼らは引き返してエン・ミシパテすなわちカデシへ行って、アマレクびとの国をことごとく撃ち、またハザゾン・タマルに住むアモリびとをも撃った。

8 そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムので彼らに向かい、戦いの陣をしいた。

9 すなわちエラムの王ケダラオメルゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの人の王に対する五人の王であった。

10 シデムのにはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者はにのがれた。

11 そこで彼らはソドムゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、

12 またソドム住んでいたアブラムの弟のロトとその財産を奪って去った。

13 時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。

14 アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練したの子十八人を引き連れてダンまで追って行き、

15 そのしもべたちを分けて、かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。

16 そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。

17 アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の出て彼を迎えた

18 その時、サレムの王メルキゼデクパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。

19 彼はアブラム祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラム祝福されるように。

20 願わくはあなたのをあなたのに渡されたいと高き神があがめられるように」。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。

21 時にソドムの王はアブラムに言った、「わたしには人をください。財産はあなたが取りなさい」。

22 アブラムソドムの王に言った、「天地のなるいと高き神、をあげて、わたしは誓います。

23 わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムませたのはわたしだと、あなたが言わないように。

24 ただし若者たちがすでに食べた物は別です。そしてわたしと共に行った人々アネルとエシコルとマムレとにはその分を取らせなさい」。

創世記 15

1 これらの事の主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ、「アブラム恐れてはならない、わたしはあなたのである。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。

2 アブラムは言った、「主なる神よ、わたしにはがなく、わたしのを継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか」。

3 アブラムはまた言った、「あなたはわたしにを賜わらないので、わたしのに生れたしもべが、あとつぎとなるでしょう」。

4 この時、主の言葉が彼に臨んだ、「この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです」。

5 そしては彼を外に連れ出して言われた、「天を仰いで、えることができるなら、えてみなさい」。また彼に言われた、「あなたの子孫はあのようになるでしょう」。

6 アブラムはを信じた。はこれを彼の義と認められた。

7 または彼に言われた、「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから導き出したです」。

8 彼は言った、「なる神よ、わたしがこれを継ぐのをどうして知ることができますか」。

9 主は彼に言われた、「歳の雌牛と、歳の雌やぎと、歳の雄と、山ばとと、家ばとのひなとをわたしの所に連れてきなさい」。

10 彼はこれらをみな連れてきて、二つに裂き、裂いたものを互に向かい合わせて置いた。ただし、は裂かなかった。  

11 荒い鳥が死体の上に降りるとき、アブラムこれを追い払った

12 日の入るころ、アブラムが深い眠りにおそわれた時、大きな恐ろしい暗やみが彼に臨んだ。

13 時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他のに旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを年の間、悩ますでしょう。

14 しかし、わたしは彼らが仕えたその民をさばきます。そのかれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。

15 あなたは安らかに先祖のもとに行きます。そして高齢に達して葬られるでしょう。

16 代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。

17 やがて日は入り、暗やみになった時、の立つかまど、炎の出るたいまつが、裂いたものの間を通り過ぎた。

18 そのアブラムと契約を結んで言われた、「わたしはこの地をあなたの子孫に与えるエジプトから、かの大ユフラテまで。

19 すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと

20 ヘテびとペリジびと、レパイムびと、

21 アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」。