5292. 「七年の豊作のうちに」とは、諸真理が諸善とともに増し加わる時期に、浸透していくことを指します。「年」は状態を指します。それと同時に、後述のように、時期を意味します。「年々の豊作」というと、真理の増加であり、増え加わった真理を指します（5276,5278,5280節）。
したがってここでは、諸善とともに増し加わった諸真理になります。真理は、善を伴わないかぎり、何ものにもなりません。すでに5291節で触れたように、善と結ばれるのでなければ、内部人間の中に、真理の備蓄はありません。
「年」は、状態だけでなく、時期も意味します。内的意味からすると、「年」は、包括的な状態 を意味します。すなわち状態的に、始めから終わりにいたる包括的期間です。このような期間は、時期 としてしか表わせません。このような期間は、時の中に生きている人にとっては、時期としてしか把握できないからです。年々とか日々が状態であり、時期であることについては、23,487,488,493,893,2906節を参照してください。
