天界と地獄#414

原作者: 伊曼纽尔斯威登堡

学习本章节

  
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414. 天界にいる者は、人生の春に向かって、たえず進んでいきます。何千年も、歳を重ねて生きれば生きるだけ、春に迫り、いっそう楽しく幸福になり、それが永遠につづきます。それも、愛・仁愛・信仰などの進歩の度合におうじて、増えていきます。

晩年になって老衰でなくなった女性の場合など、主への信仰と隣人への愛のうちだけでなく、夫とのあいだの幸福な結婚愛に生きた人は、歳がすすむにつれ、青春と早春の花をとりもどし、視覚でとらえられるかぎり、ありとあらゆる美の概念を越える美しさを身につけます。善良で人を愛する心こそ、姿を形づくる原動力です。つまり、みずからに似た姿を造ります。愛の楽しさとうるわ,麗しさが、表情の一つ一つから、光かがやくように見えてきます。それは、愛そのものの〈かたち〉です。それを見て、目をまるくしている者がいました。

2. 愛は〈かたち〉をもっています。天界ではそれが生き生きとした姿で見られます。愛そのものが似姿をつくったり、つくられたりします。天使の場合、その姿全体、とくにその顔が、愛そのもののようにはっきり現れ、感知されます。その姿は、得も言われぬ美しさで目に映り、精神の内部にある〈いのち〉に、愛の感動を与えます。

ひと口で言うと、天界では、歳をとることは、若がえることです。〈主への愛〉と〈隣人への愛〉に生きた人たちは、来世では以上のような姿と美を身につけることになります。天使はみなこのような姿をしており、それも限りなく多種多様です。天界は、このような天使からなっています。

  
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Many thanks to Arcana Press for their permission to use this translation online.